神戸市における路上喫煙を規制する条例の健康への効果に関する研究
2012年8月17日 - 現在、WHO神戸センターでは禁煙都市プロジェクトの一貫として「兵庫県神戸市における『神戸市ぽい捨て及び路上喫煙の防止に関する条例』の健康への効果に関する研究」を行っています。本調査はWHO神戸センターと神戸薬科大学臨床薬学研究室とのコラボレーションリサーチであり、また産業医科大学の大和浩教授および関西学院大学国際教育・協力センターの日加大学協働の学生さんにも調査にご協力をいただいています。
日本では現在、神戸市を含む100以上の市町村で路上喫煙を規制する条例が施行されていますが、環境美化が主な目的であることから、歩きタバコや屋外の喫煙コーナー周囲で発生する受動喫煙、また、その健康への影響は考慮されていません。しかしながら、こうした条例によって路上での喫煙が制限されれば受動喫煙の防止や、喫煙する人がタバコをやめる動機づけにつながる可能性もあります。条例による健康への効果も期待されることから今回の調査を実施するに至りました。
予測される結果として、喫煙者数およびポイ捨て吸殻の数、喫煙行動、路上喫煙禁止地区の特徴、受動喫煙(自己申告)、喫煙行動の変化(自己申告)、喫煙やたばこ対策に対する意識の変化などが挙げられます。この調査で得られた証拠は、今後、禁煙環境の実現に、また、その利点をさらに推進・普及させ、WHOたばこ規制枠組条約に沿ったたばこ対策を地方や国レベルで強化することに寄与するものと考えられます。
この調査は神戸市内の路上喫煙禁止地区内および地区外にて神戸薬科大学のボランティアの学生を中心に行われており、夏の一番暑い時期にも関わらず神戸市民の健康のために毎日真剣に取り組んでいただいています。