都市部の健康評価

2007年以降、世界人口の過半数が都市に生活する状況にあります。公衆衛生、健康の公平性、環境面に表れる都市化の影響は、国と地方自治体いずれのレベルにおいても重大な関心事となっています。

WHO神戸センターが都市部の健康の実態を把握、評価するために行っている主な取り組みは、以下の3点です。

1. 市・国の当局者と協力して、研究から得られたエビデンスを政策や事業に応用する。
2. 都市部の健康に関するデータや情報を総合的に入手できる国際健康観測所を展開する。
3. 都市部の健康に関する状況把握、評価のための手法と基準を開発する。

fact buffet

事業の評価

78カ国において、健康格差是正に取り組むためのアーバンハートを用いた能力開発が実施されました

都市における健康の公平性評価・対応ツール(アーバンハート)

都市部の健康にみられる傾向

8億2800万世界の都市居住者のうち、8億2800万人がスラム( 非正規居住区)に暮らしています

都市部の健康観測所

高齢化社会のモニタリング

31日本の31の自治体が、介護保険の総合的評価ベンチマークシステムの開発に協力しています

評価・測定方法のイノベーション

ハイライト

世界の都市人口: 2000年以降10億人超の増加

急速な都市化:
東京は依然世界最大の都市圏

過去14年の間に、世界の都市部に居住する人口は10億人以上増加しています。2000年には28億6千万人であった世界の都市人口は、2014年、38億8千万人に達しました。先ごろ発表された国連の『世界都市化予測2014』では、都市人口が世界総人口に占める割合が、2000年の47%から2014年には54%に拡大したと報告されています。

新・原著論文:「小地域間の健康格差を表す適応性のある都市保健指標」(邦題)

2014年5月 -- WHO神戸センターは、ジョージア州立大学公衆衛生大学院 (アメリカ・アトランタ市)と共同でUrban Health Index (UHI)を開発し、その成果を新たに学術論文としてJournal of Urban Healthに発表しました。複数の指標からなるUHIを用いることで健康の決定要因やアウトカムにおける総合的な水準を小地域ごとに表し、そこに見られる格差も求め、地図上に視覚化することが可能となります。UHIは、地域診断、政策決定、地域間比較などに有用であると考えられます。

『低中所得国に焦点をあてた健康格差モニタリングに関するハンドブック』 (仮訳)

2013年7月 -- 世界保健機関(WHO)は、新たに「健康格差モニタリング」についてのハンドブックを出版しました。このハンドブックは、特に低中所得国において、健康の格差に関する実用的知識および体系的なモニタリングを実施するための技術の向上に焦点をあてています。

新・原著論文:「日本の10大都市における非感染性疾患による死亡の地域間格差」(邦題)

2013年6月 -- WHO神戸センターは、日本の10大都市における非感染性疾患による死亡の地域間格差について調査し、学術論文を Journal of Urban Health に発表しました。本研究では、日本の10大都市に焦点を絞り、公式に公開されている標準死亡比を用いて、主要な非感染性疾患による死亡率の相対的な都市間および都市内地域間の格差を明らかにしました。

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