終末期の高齢者の生活の質を最大限に高めるサービスモデル:スコーピング・レビュー

「死は必然的なものであるが、死へ導く要因は避けられる」
ーZygmunt Bauman(社会学者)


人類史上例を見ない長寿時代を迎えました。増加する高齢者人口や、終末期のさまざまな健康ニーズに対応するためには、病気の治療に重点を置く現行の保健システムは、もっと高齢者の生活の質(QOL)を重視するシステムに移行していかなければいけません。

WHO神戸センターは、キングス・カレッジ・ロンドンと共に終末期の高齢者の生活の質を最大限に高めるためのサービスモデルに関するスコーピング・レビューを実施しました。

本研究では72件のシステマティック・レビューを対象とした迅速なスコーピング・レビューとして実施されました。レビューから抽出されたサービスモデルは、主に機能低下の初期段階に対応する総合的な高齢者ケアと、機能低下の後期段階から終末期に対応する総合的緩和ケアとに分類することができました。両分類に共通するモデル要素に人を中心としたケアや、教育、多職種によるサービス提供などがあげられました。

WHO神戸センターのポール・オング技官は「長寿社会における保健システムにとって、終末期ケアは重要な課題です。神戸センターはこの重要なテーマについて研究を進めていきます」と話します。